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コハダ(小鰭)ニシン目ニシン科
コハダは江戸前寿しの光り物の代表です。出世魚で成長するとコノシロになり、寿しには適しません。何しろ小骨が多く使い物になりません。寿しにするのは10センチ以内の大きさまでです。



(出世魚)シンコ(幼魚)---コハダ---ナカズミ---コノシロ(成魚)
今はコハダも江戸前の立派な寿司ダネですが、江戸時代では元来コノシロが下司の魚とされていたので、せいぜい粋な魚にはなれても上品な代物には数えられなかったようです。
※下司(げし/げす)とは、中世日本の荘園や公領において現地で実務を取っていた下級職員のこと。惣公文(そうくもん)とも呼ばれる。

廬山人が和製唐紙に揮毫を求められたときに、
【和唐紙にもの書くことは御免酒や コハダのすしに豆腐つみ入れ】と和製の唐紙に字を書くことなんて真っ平だと断わっている(「千紅万紫」文化14年、1817)。御免酒は千代田城下馬先の外で供待ちしている人足向きの金魚酒(金魚が泳げるほど薄い酒の通称)のことで、コハダのすしや豆腐のつみ入れ汁もその程度にみなされていて全部代用品だといった意味である。
【坊主だまして還俗させて こはだの鮓(すし)でも売らせたい】と歌われるほどコハダのすしが粋になったのは嘉永ごろ(1850年前後)の頃で、それだって粋なのはすし売りの姿だけだったかもしれない。元来は人足、陸尺たち相手の安ずしで、飯の代わりにオカラ(卯の花)が入っていたのだ。もっとも、オカラ入りだから下司だとは限らない、イワシやコハダだから下司だったので、もう少し古く宝暦、明和のころ(1764年ころ)の「東本願寺御膳所日記」を見ると、タイの卯の花漬はしばしば法王の食膳をにぎわしている。
※すしの食物史(文献:すしの本 篠田統著)

(桝田酒造店・満寿泉(ますいずみ) 貴醸酒×貴醸酒、貴醸酒・フレッシュな甘みと酸がバランス良く人気です)
本日の寿司種です。(ご来店時は、ご予約をお願いします)カワハギ、アカムツ、タチウオ、シマアジ、金目鯛、花鯛、真鯛、サワラ、コハダ、ハマグリ、赤貝、アオリイカ、アジ、アナゴ、ウニ、サバ、サザエ、イワシ、たこ、ヒラメ、自家製玉子焼き、他
(魚介は全て天然物です。入荷が不安定な魚もございます。)
皆様のご来店をお待ち申し上げます※ご来店の際はご予約をお願いします。
らかん寿し松月HPご予約はこちらからお願します。お急ぎの場合は、電話(07042330463)でご予約をお願いします。(メールでの返事は時間が掛かります。ご了承ください)
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